課題
Playtikaは、人の心を広く惹きつけ愛される、世界トップクラスのエンターテインメント・エクスペリエンスの創出を目指しています。多様なゲームを次々と世に送り出すPlaytikaの目標は、カジュアル・ゲーム・エンターテインメント業界のグローバル・リーダーとなることです。新たなトレンドやテクノロジーが続々登場するカジノゲームの世界は常に変化し続けています。そこでPlaytikaはAarkiとパートナーシップを組み、長く愛されているタイトル「World Series of Poker(WSOP)」のオーディエンス・リーチを拡大するためのユーザー獲得キャンペーンを開始しました。キャンペーンの目標は、エンゲージメントおよびライフタイムバリューの高いユーザーベースを増やし、高い投資利益率(ROI)を得ることでした。
ソリューション
成功の鍵は、Aarkiのカスタム入札モデルおよび動的クリエイティブ最適化を併せて取り入れたことでした。Aarkiでは人工知能(AI)を活用して最適にパーソナライズされたクリエイティブのバリエーションを各ユーザーに配信し、高い予測インストール率とエンゲージメントを維持しました。
カスタム入札モデル
AarkiはPlaytikaのファーストパーティデータを使用してモデルを訓練し、ユーザークオリティとライフタイムバリューを予測しました。高クオリティのユーザーにリーチするために、アプリのインストールからアプリ内のエンゲージメントまで、ユーザーコンバージョン・ファネルのあらゆる部分についてモデルの作成と最適化を行いました。
キャンペーンは5週間にわたるインストールの最適化フェーズで始まり、さらに5週目からはイベントの最適化モデルの使用を開始しました。分析の結果、両フェーズ(インストールおよびエンゲージメント)において予測インストール率と実際のインストール率の数字が近いものとなり、Aarkiのモデルの正確性が示されました。インストールあたりのコスト(CPI)最適化とエンゲージメントあたりのコスト(CPE)最適化の併用により、CPIを低く抑えつつインストール率とエンゲージメント率を最大化することができました。
予測確率に対する実際のインストール率およびイベント率
動的クリエイティブ最適化
Aarkiでは、良いクリエイティブとは視覚的に訴える力があり、ユーザーに密着したものだと考えています。そこで、WSOPとの長期にわたる協力関係から得た情報、および社内クリエイティブ・チームの高度な分野知識を組み合わせて、オーディエンスの心と願望に訴えかけるフィーチャードリブン・クリエイティブおよびキャラクタードリブン・クリエイティブを作成しました。サスペンス感を演出するため、WSOP側が作成した広告でもっぱら使用されている暗い色合いが採用されました。またWSOPのブランド力を活用するため、ゲームのロゴに力点が置かれました。さらに、ゲーム内のプレイヤーの視点を取り入れることで、ユーザーをゲームの世界に没入させることを目指しました。
どのクリエイティブがWSOPに最適かを見定めるため、多変量テストを行いました。このテストにより、単一の広告内で最も効果のある広告要素の組み合わせを絞り込むことができました。多変量テストを通して、各広告要素にどのようにアプローチすれば影響力を最大化できるのか、貴重なインサイトを得ることができました。
その後の過程で、最も良い結果を出している広告クリエイティブに合わせる形でキャンペーンを最適化し、広告支出を増額しました。最高パフォーマンスを記録している「チャンピオン」クリエイティブには、同じディスプレイ/動画広告フォーマットながら若干の変更を加えた「チャレンジャー」クリエイティブをぶつけました。両クリエイティブのパフォーマンスをテストし比較して新しい「チャンピオン」が選ばれたら、メディアおよび予算割り当てを増やして、エンゲージメントの最も高いオーディエンスへのリーチを目指しました。このプロセスを何度も繰り返し、クリエイティブの影響力をアップデートし続けました。
結果
Playtikaは今回のパートナーシップから、あらゆる側面において期待を超える成果を得ました。
パフォーマンス結果 - 7日目のROI