課題
ハイブリッド型フィンテック・モバイル支払いプラットフォームのNetzmeは、アプリ「Funtastic Payment」のオーディエンス・リーチを広げるべく、ジャカルタおよびその周辺のユーザーをターゲティングするにあたって、Aarkiとパートナーシップを組みました。リーチ拡大に加え、保持率の最適化、複数の広告フォーマットのサポート実現、クリエイティブのローカライゼーションもキャンペーンの目標として掲げられました。キャンペーンの成功に向け、NetzmeにはAarkiの入札モデルの情報源となる大量のイベント・ポストバックをご提供いただきました。
ソリューション
Aarkiではまずユーザー獲得キャンペーンフェーズを開始し、Netzmeのファーストパーティデータを利用して機械学習モデルを開発しました。またFuntastic Paymentのクリエイティブアセットを使用して、ローカライズされた広告が制作されました。入札時に、ユーザー保持率目標に対して動的な1000インプレッションあたりのコスト(CPM)が計算されました。このアプリ調査の第1フェーズで目指されたのは、ユーザーの行動や嗜好をより深く理解し、集めたデータに基づいて予測インストール率を算出することでした。
インストールの最適化
9日目、Aarkiのチームはインストールの最適化フェーズを開始しました。開始直後の分析では予測インストール率と実際のインストール率のギャップが小さくなっており、Aarkiのモデルの正確性が立証されました。
予測確率とインストール率
クリエイティブのローカライゼーション
Aarkiでは、対象オーディエンスの使用する言語に寄り添うことを成功への鍵と捉えています。言語ローカライゼーションは、アプリのマーケターが新たな領域に踏み出す可能性を開き、オーディエンス・リーチの拡大につながります。また、地域の文化的方向性に沿ったクリエイティブ広告をデザインすることも可能になります。AarkiはNetzmeと協力して言語ローカライゼーションチェックを行い、伝えるメッセージのコンテクストが適切なものとなるよう注意を払いました。
新規ユーザーを惹きつけるために、Funtastic Paymentがフレンドリーで大変使いやすいアプリであることをアピールしました。Aarkiのクリエイティブチームは多変量テストのデータを分析し、クリエイティブそれぞれの成功要因を探りました。この分析調査から、明るい色やトレンディなアートワークを目立たせたり、実在の人々の写真を使用して親近感を出したりする必要があることが分かりました。この知見に加えて、アプリのソーシャルな側面を押し出すような画像を選び、チュートリアルや機能ベースのクリエイティブをデザインしました。テストを進める過程で、トップクラスの結果を出している「チャンピオン」クリエイティブのパフォーマンスを新しい「チャレンジャー」クリエイティブと比較しました。新たなチャンピオン・クリエイティブが決定したら、そのクリエイティブのメディアおよび予算割り当てを増やし、最もエンゲージメントの高いオーディエンスへのリーチを図りました。
結果
キャンペーンは大きな成功をおさめ、とりわけ下記の指標で優れたパフォーマンスが見られました。