ショッピングアプリにおけるリターゲティング:静的 VS 動的


Retargeting for Shopping Apps

モバイル e コマースは m コマースと呼ばれることも多いですが、昨今、業界を動かしています。2019 年末までに、2.3 兆ドルの収益に達するという見積もりがあります。m コマースの売上の大部分はショッピングアプリによるもので、これは一年ごとに 54% の成長を見せる、もっとも成長の早いモバイルアプリカテゴリーです。しかし、ショッピングアプリはユーザーを失うスピードも速く、ダウンロード後に 1 カ月以内に 86% が削除しています。リターゲティングにおいて、ショッピングアプリが注目を集めるのも当然です。

ショッピングアプリのリターゲティング・キャンペーンは、コンバージョン率と収益成長において最も高い結果を出している部類に入ります。2019 年には、ショッピングカテゴリーは最高の成長率を実現しました。コンバージョン率の平均は 2.7 倍という数字を見せ、2.3 倍のアプリがリターゲティング・キャンペーンを実施しています。

リターゲティング・キャンペーンの戦略は 2 種類あります。それは静的戦略と動的戦略です。スタティック・リターゲティングでは、ユーザーのグルーピングにより異なる広告を使います。ダイナミック・リターゲティングでは、各ユーザーの今までのエンゲージメントを用いて過去の行動に基づき広告をパーソナライズします。ショッピングアプリではダイナミック・リターゲティングがベストの結果を出しますが、ここでは双方の戦略をそれぞれお勧めします。

静的リターゲティング
オーディエンス
多くのリターゲティングキャンペーンが非アクティブユーザーにフォーカスするゲームカテゴリーと違い、アクティブなショッピングアプリユーザーもリターゲティングの対象となります。メインの目標が彼らの購入を促すことだからです。オーディエンスはセグメント分けすることができます。一定期間購入をしなかったユーザー、ライフタイム支出でさらに細かく分けるなどです。購入をしたことはないがアプリへの大きなエンゲージを見せるユーザーにリターゲティングをすることを考えてみましょう。これをする際には、このオーディエンスをひきつけるため、エンゲージングしやすいクリエイティブを見せることを目指しましょう。

弊社が最近行った、この戦略を用いたショッピングアプリキャンペーンは、1427.21% の投資収益率増加を実現し、この戦略の有効性を証明しました。

クリエイティブ
クリエイティブデザインにおいて、もっとも購入されるプロダクトおよび/またはカテゴリーのカルーセルが、このリターゲティング戦略で効果的なアプローチであることが多いです。頻繁なクリエイティブイテレーションまたはリフレッシュが広告疲れの回避に不可欠であることに注意してください。広告を作る際には、プロダクトフィードを有効に用い、プロモートするプロダクトの在庫状況を見せるようにしましょう。

RT Shopping - static

動的リターゲティング
オーディエンス
動的リターゲティングは、よりパーソナライズされた、あるいはより詳細な最適化を可能にします。オーディエンスのセグメンテーションもより細かく特化したものになります。ユーザークラスターは、3 つに分けることができます:

    • プロダクトを検索したが閲覧しなかったユーザー、
    • プロダクトを閲覧したがカートに入れなかったユーザー、
    • アイテムをカートに入れたが購入をしなかったユーザーの 3 種類です。

これはさらにライフタイム支出でランク付けすることもでき、そうすることでよりパーソナライズされた広告クリエイティブを各ユーザーセグメント向けにデザインできます。

クリエイティブ
よりパーソナライズされたクリエイティブのためには、プロダクトフィード、ユーザーアトリビュート、そして必要な全てのイベントポストバックが必要になります。ポストバックとアトリビュートは、支出、検索、閲覧、カートに入れた、購入したプロダクトなどのユーザーの過去のエンゲージメント情報を決定するのに必要です。ポストバックイベントとユーザーアトリビュートの情報は、ユーザーの好みのプロダクトを決定します。その情報はプロダクトフィードに使われます。プロダクトフィードは、ユーザーの過去のエンゲージに基づき関連性のある、購入可能なプロダクトをプロモートします。弊社のオーディエンス API を利用すれば、よりパーソナライズされた広告エクスペリエンスのため、ユーザーアトリビュートを容易に弊社に提供することができます。

RT Shopping - dynamic

アプリのユーザーをリエンゲージするにあたり、完璧な戦略というものは存在しません。スタティック・リターゲティングが有効な場合もあれば、ダイナミック・リターゲティングがより良いエンゲージメントに繋がる場合もあるのです。どちらの戦略をとるにしても、適切なアルゴリズム、最適化、クリエイティブがあれば、アプリのリエンゲージメントを一段高いレベルへと押し上げることができます。

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