今年は、モバイルマーケターにとって広範な機会と挑戦をもたらします。AppsFlyer のレポートによると、世界のアプリインストール広告支出は 2020 年までに 641 億ドルに達する見込みです。これは、モバイルアプリのローンチと成長には強力なマーケティング・キャンペーンが必要であることを意味します。広告主の継続可能性は、彼らがどれだけ適切にユーザーの望むものを適切なタイミングで届けられるかにかかっています。ここからは、クリエイティブ・グループがどのようにキャンペーンパフォーマンスの最適化の達成に役立つかをご説明します。
クリエイティブのパーソナライズ
適切なオーディエンスにリーチすることは、アプリマーケティング・キャンペーン構築の大事な基礎です。リターゲティングにおいては、休眠ユーザーをアプリに戻ってくる気にさせるアプローチがクリエイティブである必要があります。ニーズは各ユーザーによって異なるため、クリエイティブ戦略をそのニーズに合わせることは、メッセージを伝えるためのカギとなります。
クリエイティブ・グループからオーディエンスを知る
特異的なクリエイティブ戦略のデザインのプロセスは、クライアントから提供されるオーディエンスデータから始まります。ユーザーを知り、適切な広告を提供する方法として、ユーザーは複数のグループに分けられます。Localytics による研究では、ターゲティングしたキャンペーンでのオーディエンスデータの使用により、最大で 3 倍ものコンバージョン率の増加が期待できることが示されています。どのセグメントをターゲットにするか決定するには、弊社の以前の記事をご確認ください。
オーディエンスデータはキャンペーンのバックボーンであり、ターゲットにフィットした最終的なプロダクト(またはクリエイティブ広告)の制作を可能にします。オーディエンスデータ/セグメントには、ユーザーの支出レベル、最後にアプリを開いてからの経過日数などの情報が含まれます。
セグメントの分析により、打ち手は大きく広がっていきます。Aarki は、複数のユーザータイプのことを知り、それらのそれぞれ異なるニーズを理解するため、オーディエンスデータを活用します。
オーディエンスデータを手に入れたら、弊社の分析チームは交差するセグメント、ターゲティング・グループを特定します。そこでクリエイティブ・グループが、ターゲットグループのユーザー行動をベースに策定され、特有のクリエイティブ戦略が専用広告に適用されます。
クリエイティブ・グループの策定により、よりきめ細やかでユーザーにフォーカスを合わせたリターゲティングへのアプローチが可能となります。クリエイティブ・グループの目標は、異なるタイプのユーザーに同じ広告を見せて説得力のあるユーザーカウントへの到達を望むことではなく、広告をそれぞれに合わせることでユーザーエンゲージメント数を最大化することです。
クリエイティブ・グループの適用
ゲーム以外
旅行アプリでは、支出レベルの違いをふまえ、異なるクリエイティブ戦略の策定ができます。例:
- 無支出層 - アプリの主要な機能を思い出させる
- 低支出層 - 支払い方法など、頻繁に使われないアプリの機能をプロモートする
- 高支出層 - ロイヤリティボーナスを提供する、またはプライベートイベントセールなどの特別割引の広告を出す
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無支出層 | 低支出層 | 高支出層 |
ゲーム分野
ゲームアプリの場合、最後にアプリを開いてから何日が経ったか、どのステージまで到達したか、支出レベルはどの程度かなどのユーザーデータが、ターゲットグループから得られます。この種の情報があれば、対応するパーソナライゼーション戦略にも活用できる情報の推測が可能です。例:
- ゲームの新規プレイヤーの場合 - ゲーム内のまだプレイしていない部分を見せる
- ユーザーが早い段階でプレイを止めた場合 - ハイスコアを破る、または高難度のステージをクリアするよう挑戦を促す
- ユーザーのプレイ継続に必要な無料ライフが切れた場合 - 無料でエナジー/ライフ、ブースター、パワーアップなどを入手する方法を提供する
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ゲームの新規プレイヤーの場合 | ユーザーが早い段階でプレイを止めた場合 | ユーザーのプレイ継続に必要な無料ライフが切れた場合 |
キャンペーンパフォーマンスの向上
あるリターゲティング・キャンペーンでは、弊社は投資利益率(ROI)に 114%、クリックスルー率(CTR)に 77.56% 、インストール率(IR)には 120% の増加を見ることができました。これは、クリエイティブ・グループをもとにしたパーソナライゼーション戦略がクリエイティブ広告に適用された事例でした。
クリエイティブ・グループは、キャンペーンパフォーマンスの増大に加え、大幅なコストの減少にも役立ちます。同じキャンペーンにおいて、インストールあたりのコスト(CPI)は 41.21% 低下し、クリックあたりのコスト(CPC)は 27.26% 低下しました。
クリエイティブに戦略を
クリエイティブの中核は、ユーザーであるべきです。クリエイティブという概念は、ユーザーを知ることから始まり、エンゲージメントが成功することで継続するものです。継続的に適切なユーザーに最適なクリエイティブを提供しつつ、広告クリエイティブをパーソナライズする戦略を考案することには、最大の重要度が与えられるべきです。